食品表示検定上級試験関連ブログ

食品表示制度が大きく変わって行く中で、食品表示検定上級試験が注目されています。この対策や食品表示基準について書いています。

組織と管理について

こんにちは、上級食品表示診断士のmgoloです。

今日は、アセスメントに関連して組織と管理についてです。

まず、管理職は、細かな確認、手続きを行うのではなく、方針(ポリシー)によって統制を行うべきだと思います。権限については、方針に関わること以外、部下に委譲することが理想だと思います。そして、組織は簡素であるべきです。効果的な仕組みの構築や成果を妨げるような複雑な組織となってはならないと思います。

平時の活動というのは、管理によって支えられています。管理の運営面では、規則、指示が正しく実行されなければ、言い換えると、正しく実行されるように配慮しなければ、これは形骸化してしまい、目標を達成できないでしょう。

管理はリーダーシップの最も重要なもののひとつです。管理の原則は、目標達成のためメンバーと協力することです。この協力には、関係者全員が同じ目標を認識し、規律を維持し、効果的な仕事を行い、忠誠心を確保する事が必要です。

管理者として成果を出すためには、短期と長期的なスパンで出来ることと出来ないことを区別し、自分に期待されていること、他人が行うことも明確に区別が必要と思います。

食品表示基準Q&A第5次改正

こんにちは。上級食品表示診断士のmgoloです。

少し古いですが、食品表示基準Q&Aの第5次改正についてです。

この第5次改正は、新設がいくつかあります。特に気になった部分としましては、新設加工92の添加物のキャリーオーバー、新設加工103の栄養成分の分析方法、加工192と全般7のインストア加工の例示の追加、原原27の『又は表示』における表示順の考え方があります。

92については、五感に影響する添加物はキャリーオーバーとは出来ないという事が当然のことではありますが、新設となっています。

103については、ポイントは、機能表示と強調表示は除くという点だと思います。機能表示と強調表示以外は、栄養成分ガイドラインに定める分析方法以外の方法でも構わないというものです。このガイドラインに記載されている分析方法は食品表示基準 別表第9 第3欄の測定及び計算の方法と基本的に同じです。例えば強調表示でなければ、糖質を公定法である差引法ではなく、良い悪いは別にしてフェノール硫酸法でも構わないということとなります。そして、合わせて推定値表示をしておくことが望ましいと思われます。

インストアの例示で最も興味深かったものとしては、再フライです。再フライは温め直しであればインストアの範疇外となり、これが調理であればインストアの範疇となると言うことです。

最後の原原27では、又は表示の表示順について詳しく記載されています。又は表示は、直近1年を含む過去3年以内の実績順に基づき、表示することとなります。更に、この当該期間における使用実績順の国名は、将来の計画とも同様な傾向である必要があります。

Q&Aは、よく聞かれる質問や誤解のあると思われる内容について、更新がされています。この辺りは、しっかりと考え方の整理と例示を記憶しておくことが重要だと思います。

オーズアーマーセットとゼロ表示

こんにちは。上級食品表示診断士のmgoloです。

表示とは関係ないのですが、新たにオーズアーマーセットを購入しました。しかし、アクションボディセットがないため、アニマル状態です。 それと、ジオウ、電王、クウガの集合写真です。 

少し食品表示に触れますと、このガムの栄養成分表示で、1個1.5グラム当たり蛋白、脂質、食塩相当量が、ゼロ表示されています。これは、100グラム当たりで、食品表示基準 別表第9の第5欄の量を下回っている必要があります。そのため、1.5グラム当たりで四捨五入してゼロであっても、100グラム当たりで別表第9の数値を下回っていないとゼロと表示出来ません。更に、このゼロ表示の基準のないものにあっては、有効数字一桁以上で表示しなければならないこととなっています。詳しくは食品表示基準Q&A加工109を参照して下さい。

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食品表示基準第3 条第3項の省略規定

こんにちは。

上級食品表示診断士のmgoloです。

省略規定について、基準の条項番号とQ&Aを整理して、まとめていきたいと思いますので編集しました。Q&Aは平成31年3月1日改正のものを使用しています。

今回は原材料名についてとなります。

 

【原材料名の省略規定】

原材料名に関する省略規定は、次の通りとなります。(第3条第3項)(おかず:第3条第1項)

 

1、容器包装の表示可能面積がおおむね30cm2 以下であるもの。ただし、特定保健用食品及び機能性表示食品を除きます。(GM16、全般8、原原1、総則24)

 

2、原材料が1種類であるものは、原材料名の表示を省略することができます。ただし、缶詰及び食肉製品並びに遺伝子組換えに関する義務表示事項を表示する場合を除きます。なお、個別の表示基準が定められている食品については、当該個別表示基準に従って原材料名の表示を行うことが必要です。また、添加物がキャリーオーバー等で表示不要とされ、結果的に表示対象となる原材料が1種類となった場合には、表示を省略することができます。(加工167、E18、GM35)

 関連して、原材料が1種類で原材料名の表示を省略している場合、原料原産地表示は、原料原産地名欄を設け、原産地名の後に括弧を付して原材料名を表示することとなります。また、原料原産地名欄を設けずに、原材料名欄の原材料名の後に括弧を付して原産地を表示することも可能です。(原原25)

 

3、弁当の外部から一見してそのおかずが何であるかが確認できるもの、例えば、鶏の照り焼、焼鮭などは、「おかず」「その他おかず」「その他付け合わせ」と省略することができます。また、形状から推定できる、衣を透して中身が見える、切り口から推測できる、主要なおかず、シール等で内容物が明確なもの、これらも同様に省略可能です。ただし、フライや天ぷらのように衣で包まれたおかずは、衣の中身を確認するのが困難であり、その原材料が明らかではないと考えられるため、基本的に省略はできません。(弁当4、弁当5)

 

 

mgolo.hatenablog.com

 

 

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以下、基準と関係ありませんが、新たに2体完成させました。

 

仮面ライダー電王アーマーを装着したジオウ

電王のポージングは、もちろん「俺、参上!!」です。

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仮面ライダークウガアーマーを装着したジオウ

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管理職昇格アセスメント インバスケットにつて

こんにちは。上級食品表示診断士のmgoloです。

今日は、管理職昇格アセスメントについてです。

会社によって試験内容は多少異なりますが、共通のキーワードとしては、インバスケット、面接演習、グループディスカッション、プレゼンテーションなどではないでしょうか。この全てに共通すると感じているのは、(ボリュームに対して)限られた短い時間内に全体を把握し、優先順位、重要度、ポリシー、を頭の中でまとめなければならないことです。例えば、インバスケットではポリシーがぶれないように、ディスカッションでは自分の意見を発言し、他人の意見も聞き、場をまとめる力を発揮できなければなりません。

その中でもインバスケットは、関連する本も多数出版されており、対策は立てやすいと思います。それでも漠然とした内容や考え方を中心に書かれており、模擬問題や実際の試験では、当然出題問題も異なり、シチュエーションも異なります。そのため、本を読んだとしても、歴史や数学、食品表示検定のように答えは導き出せず、解答があっているのか、よくわからないのではないでしょうか。本来は、各自が記入したものが全て正解であり、間違はないと思います。しかし、会社が抱える根本問題を見つけ出し、それに対して暫定策と抜本策を提示し、会社の方針に沿った成長戦略をいかに描けるか、これがインバスケットで求められている能力だと思います。

実際の試験では、2~3時間で、膨大な量の上司からの指示、部下からの報連相、外部からのクレーム、要請が時系列ではなくバラバラに並べられており、これを整理するだけでも大変です。この整理を行いながら緊急度と重要度と関連性に応じて優先順位を決め、対応内容の厚みを変えていきます。これができないと時間切れとなってしまいます。もしくは、時間内であっても優先順位が違っており、対応の厚みの強弱を時間内に十分つけられないかもしれません。

よく言われるのは、緊急度と重要度でマトリックスを作り優先順位を決めるという手法です。これは、非常に合理的でわかりやすいと思います。それから、関連性についても見逃さないことも書かれています。しかし、この緊急と重要については、会社にとってという事です。ということは、会社の方針を膨大な文書から探し出さなければないりません。たいていは会社理念や社長、部長などが示していることが多いと思います。方針が見つかれば、会社が置かれている状況を理解してどのように進めるのか決意を固める必要があります。頭の中を整理するために、所信表明として記入するのもよいと思います。

具体的な個別の対応は今回書いておりませんが、会社の問題としては、コンプライアンス等はあると思います。近年の話題として、働き方改革グローバル化などもあるかもしれません。

インバスケットでは、会社が抱える根本問題を見つけ出し、それに対して暫定策と抜本策を提示し、会社の方針に沿った成長戦略をいかに描けるか、これに尽きると思います。

 

お楽しみ袋

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

上級食品表示診断士のmgoloです。

早速ですが、年始スーパーでよく見る食品に関するお楽しみ袋、福袋についてです。

初めに、このお楽しみ袋は、衣類に多く、衣類のお楽しみ袋売り場では、何の表示もないので買って帰るまでわかりません。気になる人は袋の口を少し開けて中を見ている人もいます。また、最近では中身を展示しているものもありますが、多くの人は買った後に家で楽しまれるのではないでしょうか。そして、お正月の風物詩だと感じています。

前置きが長くなりましたが、食品のお楽しみ袋は食品表示基準により、外装に表示義務が定められています。そのため、お楽しみ感は全くなく、お得感だけをその場で計算して買うという、夢とは対極の現実感が強い「お買い得袋」の様な気がします。

 

食品表示基準では、これはいわゆる詰め合わせ食品に該当すると思われます。詰め合わせ食品の原則は、外装に義務表示事項を行うこととなっています。ただし、詰め合わせた食品の一つ一つに表示があり、外装からその表示が確認できる場合は、改めて外装に表示をする必要はないこととなっています。また、補足ですが、個々の容器包装に表示をしてある食品を、客の求めに応じて箱等に入れて販売する場合の箱等には表示をしなくても良いこととなっています。

なお、外装から表示が確認できる例として、透明の袋を透して個々の商品の表示を確認できるということが書かれています。この場合は、外装の透明袋に表示を行う必要はない。とあります。

 

お楽しみ袋について、3つに分けてみました。

 

1、お菓子のお楽しみ袋

こちらは数社が販売されていました。

特徴として、中身が見えない紙製の袋にテープなどで封をして、外装に表示が貼付されています。これは、食品表示基準でいう容器包装に入れられた加工食品として販売されていますので、外装にすべてのお菓子の義務表示事項を表示する必要があります。

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2、食肉製品のお楽しみ袋

こちらも数社が販売されていました。

特徴として、中身が見える透明の袋が容器包装となっており、これに封をして、商品と一緒に表示の書かれた紙が内添されています。

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3、量販店のお楽しみ袋

たまたま行きました1店舗のみの情報です。

特徴として、表面は白ベタに赤文字で福袋の印刷に、裏面は透明の容器方法となっています。そして、裏面の透明部分に表示が見えるように内添されており、中身の商品は見えない状態です。更に、POPがあり、入っている商品名とその写真と内容量と個数表示がされていました。

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食品表示基準Q&A 加工ー207

こんにちは、上級食品表示診断士のmgoloです。

今日は、食品表示基準Q&A 加工ー207について考えてみました。

ここでは、2つの質問があります。1つは、レモン風味が特色のある原材料であるか、それと、もう1つは、香料だけを使用してレモン風味と表示して良いかという2つの質問です。

特色のある原材料でないことは明らかのため、香料について考えてみました。

まず、回答は、香料だけの場合は、レモン風味の表示は可であるが、原材料名に、香料表示が必要とあります。そして、この場合、レモン使用の表示は、事実と異なるため不可とあります。

食品表示基準に従って表示を作れば、原材料名に香料が表示されない事は有り得ませんので、当然の事が書かれていると思います。そして、使用の表現に関しては、事実を書くという点で、景品表示法の範疇と思われます(国語の問題の様な気もします)。

景品表示法について考えると、レモン風味表示で、原材料名に香料の表示があっても、レモン果汁などの食品素材のみで味付けされていると思い込み誤認される人もいるかもしれません。そのため、原材料名だけの表示では不十分である可能性があります。これに十分な対応を行うのであれば、レモン風味表示に近接して、レモン香料を使用している旨の打ち消し表示を行う必要があると考えます。

また、レモン使用表示で、レモン果汁を少しとレモン香料を併用している場合はどうでしょうか。この場合も誤認の可能性を無くすのであれば、レモン香料を使用している旨の打ち消し表示を行う事が良いと思います(正確には、レモン果汁は、レモンではありませんが、許容範囲と考えています)。

一方、レモンまたは、レモン果汁だけを使用した場合はどうでしょうか。この場合は、社会通念上、少なくない割合であれば、誤認の可能性がなく特に対応は、不要と思います。しかし、極わずかな量であれば、割合表示をすることが良いと思います。

 

従って、加工ー207の場合は、レモンやレモン果汁を使用していても、レモン香料を使用している時点で、レモン香料を使用している旨の打ち消し表示をすることが、誤認を低減させることにつながると個人的に考えています。