食品表示検定上級試験関連ブログ

食品表示制度が大きく変わって行く中で、食品表示検定上級試験が注目されています。この対策や食品表示基準について書いています。

食品表示基準Q&A第5次改正

こんにちは。上級食品表示診断士のmgoloです。

少し古いですが、食品表示基準Q&Aの第5次改正についてです。

この第5次改正は、新設がいくつかあります。特に気になった部分としましては、新設加工92の添加物のキャリーオーバー、新設加工103の栄養成分の分析方法、加工192と全般7のインストア加工の例示の追加、原原27の『又は表示』における表示順の考え方があります。

92については、五感に影響する添加物はキャリーオーバーとは出来ないという事が当然のことではありますが、新設となっています。

103については、ポイントは、機能表示と強調表示は除くという点だと思います。機能表示と強調表示以外は、栄養成分ガイドラインに定める分析方法以外の方法でも構わないというものです。このガイドラインに記載されている分析方法は食品表示基準 別表第9 第3欄の測定及び計算の方法と基本的に同じです。例えば強調表示でなければ、糖質を公定法である差引法ではなく、良い悪いは別にしてフェノール硫酸法でも構わないということとなります。そして、合わせて推定値表示をしておくことが望ましいと思われます。

インストアの例示で最も興味深かったものとしては、再フライです。再フライは温め直しであればインストアの範疇外となり、これが調理であればインストアの範疇となると言うことです。

最後の原原27では、又は表示の表示順について詳しく記載されています。又は表示は、直近1年を含む過去3年以内の実績順に基づき、表示することとなります。更に、この当該期間における使用実績順の国名は、将来の計画とも同様な傾向である必要があります。

Q&Aは、よく聞かれる質問や誤解のあると思われる内容について、更新がされています。この辺りは、しっかりと考え方の整理と例示を記憶しておくことが重要だと思います。