食品表示検定上級試験関連ブログ

食品表示制度が大きく変わって行く中で、食品表示検定上級試験が注目されています。この対策や食品表示基準について書いています。

食品表示基準Q&A Bー5とFー3

こんにちは。上級食品表示診断士のmgoloです。

今日は、タイトルのQ&Aについて、考えてみました。

鶏肉から卵タンパク質が検出される事が知られているとあります。この場合の表示の必要性を問う設問となっています。これは、どういうことかと言いますと、親鶏は、通常お腹の中に、

卵の前段階の、いわゆる、きんかんと呼ばれるものが、体内にあり、これが、屠殺の食肉処理で、コンタミネーションを起こし、卵アレルギーが検出されるというものらしいです。そして、これに対するQ&Aの結論は、原材料の構成要素でなければ、原材料名に卵アレルギーの表示は不要というものです。

何故か、納得しにくい回答で、モヤモヤします。現在、アレルギー表示は、消費者庁に移管されていますが、当時は、厚生労働省の管轄であり、コンタミネーションの注意喚起表示が示されていたと記憶しています。そのコンタミネーション表示は、「本品で使用している鶏肉は卵のタンパク質を含む工程で処理しております。」というものでしたが、現在のQ&Aでは示されていません。

また、食品表示基準Q&A Fー3では、卵白や卵黄は、卵の代替表示にはならない事が示されています。そのため、卵を含む表示が必要とされています。よって、卵タンパク質が配合されていれば、親鶏使用の危険性は回避出来る事となると思われます。

 

従って、親鶏を使用した場合は、健康危害防止の観点からコンタミネーションの注意喚起表示をすることが良いと思います。また、卵白などの卵成分が表示されている場合は、卵を含む旨の表示が必要となりますので、Bー5で表示不要としてもFー3がある事で基準上は、問題ないこととなります。しかし、卵成分が表示されていなかった場合は、大変、危険な状態ではないでしょうか。

親鶏を使用する際は、卵アレルギー表示について、十分な注意が必要と考えています。