食品表示検定上級試験関連ブログ

食品表示制度が大きく変わって行く中で、食品表示検定上級試験が注目されています。この対策や食品表示基準について書いています。

安全と安心について

こんにちは、上級食品表示診断士のmgoloです。

今日は、安全と安心についてです。

どこの食品メーカーも社会から求められる事として、安全で安心出来る商品を供給する事が前提としてあります。こういった事が品質として保証されているから、安心して購入、食べる事ができます。

安全は一般的に科学的で客観的なものとされています。安心は個人の主観的なものと考えられています。しかし、安全について、辞書で調べると、不利益や損害を被る心配のない状態とあります。ここで、心配という言葉が出てくるということは、安全も、個人の主観によるものである事が伺えます。主観的であるということは、非常に抽象的な説明しかできなくなり、具体的にどのように安全を保証すれば良いのかが、わかりにくくなります。

そこで、安全の定義が必要となります。ISOガイド51では、安全についての定義があり、受け入れられないリスクがない事と定義しています。従って、ここではゼロリスクという考えではなく、社会がどの程度のリスクなら許容できるのか、また、どの程度のリスクであれば許容できないのかを判断し、受け入れられないリスクのない状態を安全とする事となっています。

この議論がなされる事で、抽象的であった安全は、具体的かつ定量的な基準が設定できる事となります。そして、この基準を設定し、守られる事で社会の安全を保証する事ができるようになります。