成功はごみ箱の中にーマクドナルド創業者
アセスメントを受けるに当たり、直前に試験の対策をとる方も少なくないと思います。しかし、アセスメントはその人の思考を問うものであるため、直前試験対策は効果がでにくいものだと私は感じています。それよりも、本質的で普遍的な思考を学ぶことが最も近道だと思います。そのための効果的な方法として、成功者の本を読むことです。
ここでは私が、本質的で普遍的な思考が得られたと感じた本を紹介させて頂きます。
初めに私がアセスメントを意識して読んだ6冊目であるレイ・クロックの自伝を紹介させていただきます。
レイクロックは、ペーパーカップのセールスマンを経て、マルチミキサーのセールスマンとして働きます。52歳の時にマクドナルド兄弟と出会い、マクドナルドのフランチャイズ権を獲得し全米展開に成功しました。
この自伝の中で、標準化というISO9001の考え方の重要性や簡素化することの重要性、クルー全員が同じフィールドで、同じ方向に進むための教育の重要性が書かれています。更に、成功はリスクの先にあり、リスクを乗り越えなければ成功はあり得ないとも書かれています。そして、失敗を乗り越えるとは、どのように考えているのかということについても書かれています。
アセスメントで重要となる想像力、改革力、リーダーシップ、成長する組織、人材育成、ブランド構築、商売の基本などの考え方が、成功者のものとして分かりやすく描かれています。この本の中で、アセスメントの重要箇所と考えられる12点を書き出しました。そして、エンタテイメントの評伝としても楽しく読める本です。
この本は今でも多くのアメリカの学生に読まれているそうなので、これから社会にでる学生の方にも丁度良い本だと思います。
- 清潔な店内、シンプルなメニュー構成、標準化された調理手順、サービスの効率化。
- 人はだれでも幸福になる資格があり、幸福をつかむかどうかは自分次第。
- キープ イット シンプル ステューピッド．
- サービスとメニューを最小限に抑え、プロセスを簡素化することで、微に至る品質管理が可能になった。
- 品質を保つため、全ての過程において作業は標準化されなくてはならず、クルーは全員同じ教育を受ける必要がある。こうした基本的ルールが成功を約束する。
- 強みを鍛え、品質、サービス、清潔さ、そして、付加価値に力を入れれば、競争相手は我々についてくることはできず、競争相手は消滅するだろう。
- 頭脳明晰である必要はなく、学歴もいらないが、マクドナルドへの情熱とオペレーションへ集中することが不可欠。
- やり遂げろ！ この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能、天才、（学校の）教育ではない。信念と継続だけが全能である。
- 自分の客に、より良いサービスを行う気があるのなら、地下のレイアウトや脇道のアクセスがあるかなど、微際に至るまで調べるのが普通である。
- 現在の世の中は、仕事を楽しむ方法を学ぶ機会が与えられていない。社会、政治、人生からリスクを取り除くことを目標としている。それでは、成功は得られない。
- 誰かに幸福を与えることはできない。唯一できることは、その人に幸福を追う自由を与えることだ。幸福とは約束できるものではない。どれだけ頑張れたか、その努力によって得られるその人次第のものなのだ。
- 幸せを手に入れるためには、失敗やリスクを超えていかなければならない。進歩するためには、個人でも、チームでも、パイオニア精神で前進するしかない。
